ずんだれ飯

40代独身のずんだれ男が日々のオカズを公開する料理日記です。管理人はズンダレ(だらしない)男ですから不定期に更新します。

キノコ鍋(味噌味)と鯨肉の思い出

朝晩は冷え込みますね。

風邪には充分注意するよう心掛けたいと感じています。

健康に気を使うなんて、ずんだれ的には全く論外な訳ですが・・・

正しいずんだれの姿とは、冬になれば風邪をひいて鼻水を垂らしている姿です。

しかし・・・さすがに歳をとると、ちょっとした風邪でも寝込んじゃうし、一人暮らし故に生命の危機さえも感じるのです。

 

否応無く健康に留意するようになりますorz

 

そして、寒くなると恋しくなるのが鍋!

今回は、キノコ鍋(味噌味)です。

 

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椎茸舞茸エノキの鍋です。

豚バラのスライスを入れて、味噌味の鍋にしましたよ。

 

舞茸を鍋に入れるとスープが濁るイメージがあったんですが、どうしても舞茸を食べたかったので入れちゃいました。

勿論スープは濁っちゃいましたが、ずんだれは見た目より「今何が食いたいか!」って事の方が重要です。

 

鍋が煮えるまでは冷凍鯨の刺身で酒を飲みました。

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冷凍物の輸入鯨ですが、鯨肉が好きな人にはちょっとした贅沢かも知れません。

鯨肉の思い出

ずんだれは幼少の頃から鯨肉が大好物です。

鯨肉といえば和歌山県の太地が有名ですが、佐賀県や長崎県でも鯨漁は盛んに行われていました。

 

ずんだれが幼少の頃までは佐賀県内でも鯨漁が行われていたようで、母親が魚屋さんから買ってくる地鯨が大好物でした。

地鯨とは地元で水揚げされた鯨って意味でしょう。冷凍物の鯨と違って新鮮そのものですし、鯨肉の処理もその道のプロがやってたんでしょう。

子供心に「地鯨と冷凍物の鯨は全くの別物!」という印象を持ってました。

 

ずんだれは今でこそ好き嫌いが全く無い大食漢ですが、幼少の頃は食が細く好き嫌いも多い母親泣かせの我儘なクソガキでありました。

 

母親はずんだれに食べさせる為に様々な工夫をしたんだろうと思います。

サラリーマン時代には、職場の先輩に「お前の前世はライオンやろのう~」と言われたほどの肉食でしたが、小さい時は肉や魚は嫌いだったし、野菜もホウレン草のおひたしくらいしか食べなかった。

 

カレーやハンバーグ、ラーメンといった子どもが好きな料理は勿論好きでしたが、毎日そんな食事な訳が無い。

古い記憶を思い出したら、ほとんど毎日ごはんと奈良漬orイカの塩辛だけの食事だったように記憶している。

 

時々食卓に上る地鯨の刺身はずんだれにとって貴重なタンパク源だったのでしょう。

母は魚屋さんに、地鯨を入荷したら連絡してくれるように頼んでいたようです。

 

幼少の頃のずんだれの好物といえば、奈良漬・イカの塩辛・マカロニサラダ・地鯨の刺身といった「お前酒飲みやろ?」的なものばかりでした。

 

まあ~奈良漬orイカの塩辛は常備されてる食材なので、好き嫌いで飢えるという事はありませんでしたが、栄養は偏ってるし母は苦労したと思います。

 

ある時、地鯨が手に入らなかった時に冷凍鯨の刺身を用意してくれたんですが、一口食べて「これは鯨じゃない!」と母に怒った記憶があります。

当時のずんだれにとって、鯨とは近海で採れた生の鯨肉であり、冷凍物は鯨ではなかったんです。

今思えば、なんちゅう我儘で贅沢なガキだったんでしょう。

当時、鯨肉といえば安価で入手できる手頃な肉だった訳ですが、好物の鯨肉でも冷凍物は食べないんですから困ったガキです。

 

当時は冷凍の技術も未熟だったでしょうし、冷凍物の鯨肉と生の地鯨では雲泥の差があったという事なのかも知れません。

 

鯨肉が高級品になりました。冷凍物でもずんだれの口に入るのは年に数回です。

 

滅多な事では「昔はよかった」なんて思わなし、「昔は良かった」なんて口にする大人はみっともないという印象を持っているんですが、鯨肉の事を思い出すとガラにも無く「昔は良かったなあ~」とシミジミ感じます。